こんにちは探求家ハナでございます。
今日が2日目、より付加価値を研究しましょう!
それではどうぞ
付加価値を決める「絶対価値」と「相対価値」
価値を上げると言っても、それには2つの軸があります。
⇒絶対的と相対的です。
<絶対的>
他の何物ともくらべようもない状態・存在であるさま。
<相対的>
他との関係において成り立つさま。
また、 他との比較の上に成り立つさま。
例えば100万円というお金の価値は、年収が1億円の人からすれば大きなものではありませんが、年収が300万円ならばとても大きな価値になります。100万円という現金自体の価値は絶対価値ですが、人によって、あるいは状況や目的によって、相対価値の大きさは変わるということです。
絶対価値
「絶対価値」とは、人や状況によって左右されず、客観的に見て誰もが価値が高いと数値化されて分かる価値のことです。例えば以下のような状態であれば絶対価値が高まります。ハイスペック、高い技術、秘匿性のある効果的なノウハウ、最高品質、フル装備、とにかく誰がどう見てもハイレベルな価値に近づけるということが絶対的価値を高めるということです。
絶対価値 キーワード
・人や状況に左右されない
・差別化された
・希少(入手困難)
・高価格(高級品)
•手作り •量が多い
・早い
・個別対応
・少量生産
・多機能
・複数目的
相対価値
「相対価値」とは、人や状況によって何かと比較された際に価値の高さが変化する価値のこと。この場面ではこのお店を使う、こういうときならこういう商品を買う、といったように、人は状況によって価値の高さが変わるわけで、場面に応じて競合が減ったり増えたりするわけです。「この場面」において比較された際に価値が高いと感じることを相対価値と言います。
相対価値というのは、競合と比較した際の価値ということだけではなく、誰が買うのか?いつ買うのか?何のために買うのか?どこで買うのか?といったケースによって、比較するものが変わるため、ありきたりなものでも価値が高い場合もあるわけです。
この絶対価値と相対価値のどちらを高めれば、価値が高くなるのか?ということです。
相対価値 キーワード
人や状況によって変化する
ありきたりな
過多(入手しやすい)
低価格
機械化
デジタル化
自動対応
大量生産
単機能
単一目的
価値を付加すると不要なコストが上がる
ここまでお話しすれば分かるように、多くは「機能的価値」の「絶対価値」を高めようとしていることが分かると思います。
「差別化」という戦略は、競争優位性、つまり他よりどう優れるか?という視点です。
「差別化」という考えが、より優れた機能的価値を目指す考えに至っているわけです。
これは到底、中小企業には無理な話なのです。
絶対価値を付加するほど、コストが上がります。
他社より優れた技術が必要です。
他社より優れたノウハウが必要です。
多額の資金、人材が必要です。
価値を付加してもコストを下げるスケールメリットが必要です。
ですから、付加価値を作るにあたって、機能的価値の絶対値を高めていくという発想はアウトなのです。
付加価値を高める本当の方法
つまり、中小企業が、多くのコストをかけず、業界随一の技術やノウハウがなくともできる、付加価値を高める方法はたった一つです。
「相対価値」を高めるということです。
ありきたりな商品であっても、
・誰が?
・いつ?
・どこで?
・どんな目的で?
買うのか?ということ次第で、価値の大きさは変わって行きます。
市場セグメント
・そのエリアに競合がいない
・同じニーズを解決しているライバルがいない
・同じ業種がいない
・同じ業態がない
・同じ品目を扱っているところがない
・同じ営業時間帯にやっているところがない
・同じ客層をやっている競合がいない
・同じ価値観のライバルがいない
といった、ありきたりな商品であっても、特定のケースにおいて競合性の低いところに向けたことで相対的な付加価値が高まるということです。
顧客にとっての品質を高めよう
誰にとって、どんな目的で使うのか?といった顧客目線がなければ、本当に付加価値を高めるということはできないのです。顧客を見ずに、商品サービスの品質ばかり考えていては、作り手側にとっての品質は高まりますが(実質は需要を減らし、ただコストをあげているだけ)、利用者側にとっての本当の価値にはならないのです。
高い技術、高性能、多機能、低価格化といったことができない中小企業・個人こそ、ありきたりな価値を相対的に価値を感じてくれる相手、場所、タイミング、目的を考慮して、顧客目線で商品サービスの機能的価値・情緒的価値・自己表現価値を設計していく必要があるわけです。
今日から、『ものづくり・サービス作り・おまけをつける付加価値ビジネス』はやめて、「価値づくり」に切り替えてください。
そのためには、まず顧客の話を聞くことからはじめましょう。
今からの商品は、すべて付加価値が値段を決めるのです!
100円商品を3000円で売れる企業が残るのです。勉強しましょう付加価値を!
そして自分自身に付加価値をつけて、スモールビジネスを始めよう!