本日は、ロジカルシンキングの基本編を行います。
演繹法
演繹法とは別名「三段論法」とも呼ばれる論理展開の手法で、一般的な事実(ルール)と観察事項という2つの情報をもとにして最終的な結論を導き出すというものです。
有名な演繹法(三段論法)の例に、以下があります。
1.人間はいつか死ぬ(事実)
2.ソクラテスは人間である(観察事項)
3.よってソクラテスはいつか死ぬ(結論)
この場合、「人間はいつか死ぬ」という誰もが疑いようのない普遍的な事実に、「ソクラテスも人間である」という観察事項を当てはめたとき、「人間であるソクラテスはいつか死ぬ」という結論が導き出されます。
ビジネスシーンに置き換えてみると、以下のような論理展開となります。
1.利益率が120%を超える案件には、新しいプロジェクトの提案をする(社内でのルール)
2.A社の案件は利益率が130%である(観察事項)
3.A社には新しいプロジェクトの提案をする(結論)
帰納法
帰納法は、論理展開が演繹法とは逆の手法です。複数の事実から分かる傾向をまとめて、一般論を導き出します。
例えば、「友人のAさんがランニングを始めてから痩せたと言っていた」「テレビでもランニングは脂肪燃焼に効くと言っていた」などの情報から、「ランニングはダイエットに効果的だ」という一般論を導き出すことができます。ただし、帰納法で導き出される結論は、あくまでもさまざまな事実や情報の傾向をまとめたものであって、普遍的な事実ではないことに注意が必要です。Aさんはランニング以外にも運動していたり、食事にも気を配っていたりしたおかげで痩せたのかもしれませんし、実際には体重や運動量によっても効果は異なるでしょう。
このように結論が確実ではないことから、帰納法は帰納的推論とも呼ばれます。
ビジネスシーンでは、アンケートによる市場調査が帰納法的な論理展開にあたります。
例えば、30歳以降の男女500人に水に関するアンケートをとった場合、「8割の人が週に一度は水を買うと答えた」「水道水は飲まないと答えた人が年々増加している」などの傾向があれば、「30歳以降の層にはミネラルウォーターが売れ続けるだろう」という結論(推論)を導き出すことができます。
ここで重要なことは、主観であるか客観的であるか?という事です。
私達の最後の問題は、判断・決定するという事なのです。
そのためには、客観的に物事を見抜き、明確な理由を持って話、決定しなければいけないのです。主観で物を話すから、人は誰もあなたの事に耳を傾けないのです。トレーニングしてみましょう!
今日はここまで!明日は、トレーニング方法を教えます。
補足、傾聴力の説明が飛んでいることに今気づきました。このロジカルシンキング講座が終わり次第、一度前にもどって「傾聴力」を説明します。
ちょっとミスした探求家ハナでした。
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