アサーション・トレーニング⑵

事例2:人に褒められた時のアサーション

  人から褒められた時の対応は、一見アサーションと関係ないように見えるかもしれません。けれども実は、自己表現が健全にできているかどうかを測るバロメーターになります。  人に褒められた時、あなたはどんな反応をしていますか?  「褒められた時の対応1」

✖ 「そうなの、私はこれが得意でこっちもできて・・・」と自慢話が始まる

  過度な自慢話は、コミュニケーションを妨げます。  会話をキャッチボールに例えた時、相手が受け取れないボールを投げたような状態です。行き過ぎた自慢は、実は自己肯定感が低いことの表れです。あなたは本当に自分を肯定できているか、考えてみましょう。

「 褒められた時の対応2」

✖ 「いえ、そんな褒められるようなことじゃないんです。」と謙遜する  

 受身的なタイプの人に、よく見られる反応です。  この場合、自分に自信がなく自己肯定感が低く、褒められたことをそのまま受け取れないでいます。  日本人は謙遜の美徳という考え方がありますが、自分を卑下しすぎるのは自分を大事にしていませんので、少し注意が必要です。  また、謙遜しすぎて相手の褒めた言葉を受け取らないということは、褒めた相手に対して、その気持ちを受け取っていないということになってしまいます。  特に、外国人との会話では、褒めたことに対する敬意を伝えないと、相手は気持ちを拒否されたと感じてしまいます。

「 褒められた時の対応3」

◯ 「ありがとうございます!」と感謝する  

 褒めてくれた相手に対して、最大限の尊重を表す態度が、感謝です。  シンプルですが、「ありがとう」と言うことで相手の気持ちへの配慮と、褒められた自分を肯定することの両方を一度に表現することができます。

<褒められた時のアサーションポイント>

 ポイント1|自己肯定感  

できることがあっても、また、できないことがあっても、自分はいつも等しく価値ある存在だと思うことです。  

ポイント2|相手に感謝すること

 褒めてくれた人は、あなたに尊敬の念をプレゼントしてくれていま。きちんとお礼を言って、それを受け取りましょう。  

ポイント3|素直な気持ちを表現すること

 褒められた時のうれしい気持ちは、今までいつも謙遜していた人には居心地の悪いことかもしれません。理想が高い人には不本意であるかもしれません。

 今日はここまで、なかなか人の心と合いません。というか合うわけがありません。見えませんから!その部分も含め、明日もアサーティブコミュニケーション事例報告します。

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